ムラサキケマン

基本情報(クリックで開く)
ケシ科
キケマン属
学名Corydalis incisa (Thunb.) Pers.
二年草 | 花期 4~6月
分布日本全土
環境山野の湿り気がある場所

■ 全体・茎

*高さ20~50cm
*茎の下部ー2026.4.12

■ 葉

*葉は2~3回羽状に裂ける
*葉の裏、無毛で白色を帯びる
*上部の葉
*葉の表、葉身は約6cm
*葉の裏、小葉は約1.5~3cm
*葉の先端は細かく切れ込む
ー2026.4.12

■ 花

*茎の最上部に花を総状につける
*咲き終わりの花、虫媒花
*内側の花弁2個は先端が合着
*左右相称で花弁は4個
*淡紫色~紅紫色で先端は色が濃い
*花は長さ1.2~1.8cm
*外側の花弁2個のうち上側は袋状の距となる、雄しべは3個の花糸が合着、これが雌しべの上下に2個ある
*先端に3個の葯(左)雌しべ(右)
ー2026.4.12

■ 果実・種子

*柄の先に斜め下向きにつく
*蒴果で長さ約1.5cm、狭長楕円形
*中には約10個の種子
*未熟な種子
*やや熟した種子
*エライオソーム(種枕)
ー2026.4.12

・花の先端部が濃紫色で、その他の部分は淡紫色の個体が多い

・葉の縁が細かく切れ込む
・葉の縁が黒紫色となる個体もある(要確認)

・花の先端部が濃い紫色で、その他の部分は淡紫色の個体が多い

・葉の縁が細かく切れ込む
・葉の縁が黒紫色となる個体もある(要確認)

カラクサケマン
  • 花の先端に緑色のラインが入り、下部には小さな膜質の萼片が付く
  • 葉は不規則に切れ込むが、細かくは切れ込まない
  • 果実は球形で、果柄は上を向く
  • ヨーロッパ原産で、花期は4~7月
ニセカラクサケマン
  • 花の先端が紅紫色で、その他の部分は白色が基本。ただし、個体差も大きいとされる。
    花の下部に膜質の大きな萼片が付く
  • 葉は不規則に切れ込むが、細かくは切れ込まない
  • 果実は球形で、果柄は下を向く
  • 地中海原産で、花期は3~7月

 ケマンソウの仲間ということでエライオソームに期待し、果実を取り出してみた。エライオソームはキケマンのものと同じような形であったが、ふた周りほど小さく、少しがっかり。ただ、果実が熟していない状態であったため、今後大きくなる可能性に期待したい。また、帰宅した後に図鑑を読んで知ったが、熟した蒴果に振動を与えると果皮が巻きあがり、種子が弾き飛ばされるらしい。以前に同様?の仕組みを持つキツリフネで楽しく遊んだため、エライオソームの件とあわせて、熟したムラサキケマンの果実を確認したい。
 あとは、ムラサキケマンの葉の縁が黒紫色となっていることについて、個人的には気になっている。というのも、花や果実が付いておらず、葉のみの状態で識別する際のヒントになる可能性があると考えているためだ。他のケマンソウの仲間や似たような葉を持つセリ科植物(シャクやセリ等)の葉の縁はどうなっているか、ムラサキケマンについては時期や個体によって葉の縁の色が異なるのか、今後検討していきたい。

  • 山溪ハンディ図鑑 1 野に咲く花. p247(ムラサキケマン)
  • 帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950 種.p182~187(ケマンソウ類)
  • 山溪ハンディ図鑑 1 野に咲く花
  • 帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950 種

この記事を書いた人

識別の面白さに気づき植物の世界へ