キケマン

基本情報(クリックで開く)
ケシ科
キケマン属
学名Corydalis heterocarpa Siebold et Zucc. var. japonica (Franch. et Sav.) Ohwi
多年草 | 花期 4~5月
分布本州(関東、東海)、四国、九州
環境沿岸地域の林縁、道端

■ 全体・茎

キケマンの全体写真
*高さ40~60cm
*全体無毛で粉白色を帯びる
*赤みを帯びた茎
━2025.4.27

■ 葉

*葉は2回3出複葉、長さ10~20cm
*葉の裏はやや白色を帯びる
*葉の裂片は深く切れ込む
━2025.4.27

■ 花

*黄色の総状花序
*総状花序は下から順に咲く
*花柄は約5mm
*花は長さ15~20mm
*茶褐色の斑が入ることが多い
*上部の花弁を剥いだ状態
*雄しべと雌しべ
*花の正面
*托葉?詳細不明
━2025.4.27

■ 種子

*果実は蒴果で狭長楕円形
*長さは約2cm、数珠状にくびれない
*種子は2列に並ぶ
*種子が白色から燈色に変化
*熟した種子は黒色
*未熟な種子、長さは約2mm
*種子表面に微細な突起がある
*透明なエライオソーム(種枕)
━2025.4.27

花弁先端部の上面・下面に茶褐色の斑が入ることが多い。

花弁先端部の上面・下面に茶褐色の斑が入ることが多い。

種子は熟すと黒色になり、2列に並ぶ。

種子は熟すと黒色になり、2列に並ぶ。

蒴果はあまり数珠状にくびれない。

蒴果はあまり数珠状にくびれない。

類似種との区別点

ミヤマキケマン
  • 花弁に茶褐色の斑が入らない
  • 蒴果が数珠状にくびれる。
  • 葉がシルバーグリーンを帯びることが多い。
  • なお、ミヤマキケマンは、フウロキケマンの変種とされる。

 キケマンの種子は、まるで真珠を思わせる非常に美しい見た目をしており、初めて目にした時は感動を覚えるほどでした。また、エライオソーム(種枕)が種子の成長と共に大きくなっている様子を観察することもできました。

参考文献

  • 山溪ハンディ図鑑 1 野に咲く花. p248(キケマン)
  • 山溪ハンディ図鑑 2 山に咲く花. p251(ミヤマキケマン)
  • 帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950 種.p182~187
  • 山溪ハンディ図鑑 1 野に咲く花
  • 山溪ハンディ図鑑 2 山に咲く花
  • 帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950 種
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識別の面白さに気づき植物の世界へ