ハマエンドウ

基本情報(クリックで開く)
マメ科
レンリソウ属
学名Lathyrus japonicus Willd.
多年草 | 花期 4~7月
分布日本全土
環境海岸の砂地

■ 全体・茎

*全体的にエンドウに似る
*地をはって長さ1m程になる
*全体的に粉白色を帯びる
*茎に稜があるー2026.4.28

■ 葉

*小葉は6〜12個、先端が小さく尖る
*小葉は楕円形
*展開する前の葉
*巻ひげ
*小葉は互生する、先端は巻ひげとなる
*葉の基部に矛形の托葉
*表、小葉は長さ1.5〜3cm
*裏、小葉は幅1〜2cm
*托葉、小葉と同じくらいの大きさ
*ー2026.4.28

■ 花

*総状に3〜6個の花をつける
*蕾
花は長さ2.5〜3cm
*蝶形花、幅は約1.5cm
*萼は深く5裂する
*萼は長さ約1.5cm
*分解した花
*旗弁
*翼弁
*竜骨弁(舟弁)
*雄しべ10本の内9本が合着、一番上に突き出たものが雌しべ
*ー2026.4.28

■ 果実・種子

*若い果実
*豆果で長さ約5cm、幅1cm
*豆果の表面はほぼ無毛
*中に数個の種子ー2026.4.28
ケハマエンドウ
  • 茎や葉に毛が生えるものを品種ケハマエンドウとして区別する

 道端で見かけるヤハズエンドウ(別名:カラスノエンドウ)を大型化したような印象。
 花もある程度の大きさがあるため、マメ科植物に特徴的な蝶形花の構造を理解する材料として有用だと思った。(入手性には難があるが…。)
 個人的に気に入ったのは、ハマエンドウの葉(下写真)である。このステゴサウルスの背中のトゲ(皮骨板という真皮由来の構造らしい)みたいな形、並びが良い。葉脈の入り方もそれっぽい感じをさらに増している。しかし、写真のように葉を閉じているのは、強い日光に対する反応の結果なのか、それとも他に理由があるのかは不明である。
 また、同じ海岸の砂地に生えるハマエンドウ(つる性)とイワダレソウ(匍匐性)を比較し、つる性植物と匍匐性植物は似ているようで、異なる性質を持っていることにも気づかされた。どちらも茎を長く伸ばす点は同じであるが、つる性植物は他の植物などに絡みつきながら、横+上方向に茎を伸ばしていく。一方で、匍匐性植物は地表を這うようにして、基本的に横方向のみに伸びていく。観察したイワダレソウも花茎が立ち上がるのみで他は地表面にピッタリとくっついており、スマートな印象を受けた。また、地表にその体を固定するために節から出ている根も匍匐性植物の特徴である思われる。ハマエンドウは横方向に加え、他の植物に絡みながら上方向にものびるため、わさわさとした印象である。

  • 山溪ハンディ図鑑 1 野に咲く花. p371
  • 山溪ハンディ図鑑 1 野に咲く花.p371

この記事を書いた人

識別の面白さに気づき植物の世界へ